走りに出かけよう

月間走行距離に対する批判を批判


最近たまに見かける「月間走行距離にとらわれるな」といった内容の記事やブログ。

内容を見れば、参考になる部分も、私の考えとは違うなという部分もあります。

単純に「練習量を増やせば良い」という考えを否定するような内容が書かれていることがありますが、

私の考えは「練習量は可能な限り増やすべき」です。



マラソン、長距離はある程度練習量に比例して速くなり、強くなるものと考えています。

練習量の確保は最も基本的で、簡単に速くなる方法だと思います。

「ある程度」と書いたのは単純な練習量増加では、速くなるのはいつか頭打ちになると思うからです。

練習量の確保というベースの上にさらに自分なりの工夫を重ねれば、もっと速くなれます。



ただし、練習量を増やせば怪我や貧血といったリスクが増えるので、食事や体のケアがより重要になります。

今月200kmの練習量だった人が来月500kmに増やせば故障する可能性は高いでしょうし、

段階的に月間距離を10%程度ずつ増やしていき、じっくりとジョグ等で体づくりをしながら質も上げていくことが大切です。


そして、練習量を増やした際に怪我したとして、本当に練習量の増加だけが怪我の原因なのか、とも思います。

筋力不足、フォーム、食事、睡眠、歩く姿勢・・・

あらゆる可能性があり、単純に練習を増やしたから怪我したと結論付けるのはもったいないと思います。

自分の弱点はつまり伸びしろでもあると思います。

弱点を克服すれば、タイムは良くなる可能性が高いです。



また、自分の限界の練習量を自分で体感せずに、ネットにあるから、有名な人が言っていたから、ランニング仲間が言っていたから、といった理由で自分にとってベストな練習量はこのくらいだな、と決めたくないし、決めてほしくありません。


人によって、走ることに割ける時間も違えば、練習後の回復にかかる時間も年齢や個人差で違うでしょう。

割ける時間、限られた時間で最大限の練習量を確保し、練習の質を上げるにはどうするべきかを考えて、実行できる人は速くなるし、試合でも調子によらず安定しているのだと思います。



練習量が少なくても速い人(月間走行距離150kmでフル2:30)もいるという記事も見かけますが、そういう人がいるのが事実だとしても、月間走行距離150km=フル2:30ではないと思います。

つまり、その方の練習距離は150kmだとしても、その練習内容はかなり工夫されて、その方にとってのベストだとその人自身が気付いて行っているのだと思います。

実際の練習内容や方法はわかりませんが、単純に練習量=速さ、ではない事も事実です。



私が言いたいのは、練習方法、内容を自分で考えて、気付いて、工夫して、その結果の練習がその人にとってのベストな練習だということです。

決してブログやネットの内容が自分にとってのベストではないと思います。



私は自分で自分の限界を知りたいです。

どこまでやれるか、どこまで練習量を増やせるか、どこを工夫できるか。その結果どこまで速くなれるか。

ネットにある「サブ〇には〇〇〇kmの練習量が必要」という内容は参考程度にして、自分の限界を改めて考えてみましょう。



長々偉そうに書きましたが、私も実行できていない事もまだまだあるので、当面の目標は練習量の確保です。最近の月間距離は450km程度なので、まずは500km程度を目安に、自分の体の変化を感じたいと思います。